2025/03/05(水)
神経には順番がある。
カテゴリー:院長ブログ
皆さんこんにちは、整体サロンArsの上橋です。
神経線維には感受性に速度があって、その神経繊維は脊髄に入り脳に信号が伝わります。
主に、神経繊維の分類は
・Aα : 骨格筋
・Aβ : 触、圧覚
・Aδ : 温痛覚 (鋭利な痛み)
・C線維 : 温痛覚(鈍痛)
があります。
これは上か順番に神経の線維は太くて伝達速度が速い順です。
つまり、C線維は一番遅く感じる痛みの線維になりますがこのC線維は鈍痛的な痛みを伝える神経なので、慢性痛に悩む方の多くはこのC線維が常に発火しているのです。
そしてこの神経線維は一度に全ての感覚が脊髄に入ってくるわけではないので、仮に、C線維(鈍痛)とAβ(触圧覚)が同時に刺激した場合は痛みよりも触覚の感覚を優先するようになるのです。
例えば、痛いの痛いの飛んでけー!はこの原理で痛みを緩和に繋がっているのではないかと思うのです。
痛いの感覚よりも皮膚を擦る触覚を被せることによって痛みの神経の優先順位が下がるイメージです。
人間はやはり昔から感覚的に良いことと悪いことを判断できてたんですね。
今になってそう感心するのですが、痺れや異常感覚に関してもこのC線維に入りますので、この感度の優先順位を変えてあげることでもっと痛みや痺れの症状をスマートに改善できそうなのです。
テーピングもこの皮膚感覚を利用してるので筋や関節のサポートだけでない神経的な効力もこの仕組みでよく理解できます。
まだまだ奥が深い痛みの世界でした。