2025/04/24(木)
健康は心か体か
カテゴリー:院長ブログ
どうも整体サロンアルスの誠一郎です。
健康は心から?それとも体から?と今だにどちらが先かわかならい、いや、どちらもあり得ることについて頭を巡らせているのですが、病は気からという言葉があるようにやっぱり気持ち(メンタル)が病む事によることから健康を害する説は色んな書物で推論されていたります。
しかしながら、精神性を変える事というのは本人の強い意志が必要であったり、外部の人間からの影響ですぐに変わる事ではなかったりするので個人的に変化に時間がかかるものかなと思う部分でもあります。
圧倒的に変化を感じやすいのは体なのかなと思うので健康を害する発端は心かもしれないが、健康に回復するには体からの方が変わりやすいのではないかと思うところが現時点の僕なりの結論です。
体を変えると言ってもそれがどのように心に影響していくのか知らない方も多いと思うので、いくつかの推論を教えます。
私たちの持っている神経伝達物質としてセロトニンがあります。このセロトニンは主に日光を浴びた時に脳内で分泌されて脳の働きを活発にしてくれます。
特にストレスに対して効力があり、セロトニンの分泌が少ないと慢性的なストレスや疲労、向上心の低下、意欲低下、うつなど生きていく為の活力が失われてしまいます。
よりイキイキと自分らしく活力のある生活を作るにはこのセロトニンの分泌が欠かせないのです。
面白いことにこのセロトニンは大部分が消化管に存在しているのです。
その腸は自律神経でコントロールされており不健康で自律神経が乱れていくことで腸の働きが悪くなりセロトニンの分泌量も低下してしまうのです。
つまり、腸の働きが正常に戻るとセロトニンの分泌は増え私たちの活力をより引き出してくれるのです。
因みに腸の働きが活発になるのは自律神経の副交感神経であり、脳や体がリラックスしている時に活発になります。
その腸の副交感神経を司っている場所が頚部(首)にあるのです。
なんと生殖器以外のほとんどの内臓がこの頸部から副交感神経が出ており機能が調節されています
つまり、簡単にいうと首こりがひどいヒトは内臓の調子も悪い可能性が高いということです。
体の機能から考えると自律神経の働きをできる限り正常にしてセロトニンの分泌を助けることによってメンタルにいい影響があるのです。
それともう一つは姿勢です。
猫背やストレートネックなど姿勢が悪くなることで交感神経の繊維が多く存在する胸椎が屈曲しその中を通る脊髄神経が圧迫されやすくなります。
交感神経には逃走、闘争と言って人体が活発に活動するように指示をする働きがあります。
交感神経の通り道である胸椎の椎孔が狭くなり慢性的に圧迫感が強くなれば交感神経の働きを伝える伝達物質がうまく伝わらず思うように体が活発になりにくくなるのです。
それと、猫背になることで胸郭が圧迫されるので呼吸がとてもし辛く酸素の供給量も低下してしまいます
これによって酸素を必要とするエネルギーを作る細胞は多く作られず、疲労感などエネルギー不足感につながってしまうのです。
自律神経は複雑で交感神経も副交感神経も同時に活発になるわけではないのですが、首のコリや猫背による胸椎や胸郭の圧迫などで体の機能が乱れる要素をひとつでも減らしていくことがとっても重要になってくると思うのです。
この春はメンタルの浮き沈みが多い時期ですので一過性の浮き沈みにとらわれずに自分の体に意識を向けてみたり、長い時間軸で自分の調子を考えてあげると落ち込み過ぎずに済むのではないのかなと思いますので
自分を大事にする時間を多く作りながら日々のやるべきことをこなしていきましょう!