2025/03/28(金)
「人の手で腰痛なんか治せるものじゃない….」
カテゴリー:院長ブログ
先日、友人からの紹介で連れて来られた20代前半の若者は人生で初めてレベルの酷い腰痛を患い来院されました。
歩行は可能だがお辞儀や足を上げる動きなどちょっとした動作が何もできない状態で一瞬私もその症状を目の前に緊張するほどでした。
聞くと、発生機序もぎっくり腰のように突発的な痛め方ではないし、かといって痛み方はヘルニアによる神経の圧迫か腰椎の圧迫骨折を疑いたくなるような様子で、治してやろうという意気込みより真っ先に心配が勝つ感じ。
一つずつできる検査を行い、股関節、骨盤、腰椎の可動性から筋、筋膜の異常、下肢神経組織の緊張や感覚など
すぐに病院へ送るべきかまだ私が介入できる場所があるかチェックした末、意外にも坐骨神経の過度な緊張と筋、筋膜の問題しか引っかからず痛みの閾値は下がって感度は高まっているものの多くのぎっくり腰と類似する症状でした。
そうなれば、患部を除く一番施術による侵襲を避けられる場所から介入していくことが鉄則だがいつも通りアプローチするまでと
初回で大きく痛みの軽減を確認はできなかったのですが、ある程度の手応えを感じ初回は終わることにした。
一週間後に予定した2回目の日になり顔を負わせるやいなや、動きは軽快だし表情にも余裕があるし
恐る恐る「痛み、どう?」と私が聞くと
あ、大丈夫っす!
とあっさりとした返事が返ってきて一週間ずっと心配してた緊張が一気に解けると同時にラスボスくらいに思っていた的がチュートリアルで出てくる敵くらい簡単にやっつけてしまって拍子抜けしてしまいました。
笑
いいことなので良しとしましょう!
勿論、日にち薬の可能性もあるし私の施術以外の効力もあったと思うから「どのくらいで治った?」と聞いたら
あ、翌日にはほぼ良くなりました!
って返ってきて、
おおおおおおお、笑
これも意外で施術に手応えはあったものの、翌日に寛解するくらいの見込みは感じられたなかったので若さ故の回復力もあったと思うのですが、自分が予測して施した施術が大幅でも的中したとはなんとも言い難い喜びでした。
ちなみに彼は整体が人生で初めてだったらしく
整体ってどう?
って聞くと
「いや、まさか人の手で腰痛が治せるなんて思いもしませんでした。腰痛を過大評価してました」
なんて言ってくれました^^;
そうだよね、
初めての激痛の腰痛でこのまま動けなくなるんじゃないかと思うくらいの痛みが人の手で治るわけない
そう思うのが普通ですよね。
でもそんな症状にも立ち向かえてしまうのが徒手療法なのである。
この瞬間ほど徒手療法をやってきてよかったと思う瞬間はないし
また自分の仕事に誇りを持たせてくれる出来事でした。
とは言え、このように酷い腰痛はまず病院に行くことも大事であります。
背骨の病気も併発している可能性も十分にありますのでレントゲンやMRIの情報をお持ち頂けると私もより安全な治療を提供すすることができますので頭に入れておいて貰うと助かります。(ご自身の為ですからね)
もう少し季節の変わり目は続きそうですね。
桜は綺麗に咲き始めましたが花粉症の方には鼻セレブ必須な時期で花粉症でない私からは説得力のないグルテンフリーを進めることしかできないのでした。